「私の彼氏・・・なんていうか、古いんですよね。」
S子はため息をつく。
古い?なに?お年を召していらっしゃるの?
私、殿方は大人の方が好みなのでいいけどなー。
「いや、古いんですよ!センスが!!!」
恋人のT哉、25才。
すらりと長身の今時のイケメンくんである。
ファッションも今時のオシャレさんだし、髪型も普通。
なんも問題ないじゃないですか!!
「そう。確かに見た目は大丈夫なんです。むしろいいんです!!ただ・・・口から出る言葉が、すべて昭和なんですよ(涙)」
がちょーん
コマネチ!
当たり前田のクラッカー
ナウい、イマい
やるっきゃない
んちゃ!
ドロンする
バイナラ
バッチグー
ぷっつん
・・・・・・今時の若者が聞いたら、無言になるに違いない。
キャミを見れば「シュミーズ」と言い
タートルネックを見れば「とっくり」と言う。
これが本物のおっさんだったらいい!
でも、平岡祐太似のT哉の口から出てくるとなると・・・正直、勘弁願いたい。
「いいやつなんですよ。本当。でも、あのかっこいい顔から、この手の言葉が出てくるとゲンナリしちゃって。」
カレがブサイクだったら、きっとこんな事は気にならないのだ。
イケメンであるが故の痛み。
うん。不公平だけどね。
さて、長らくご愛顧いただきました、恋の事件簿。
今回で、めでたくファイナルでございます。
振り返ってみると、本当にたくさんの恋模様がございます。
ワタクシも、これからの人生、もっともっとたくさんの事件を耳にするでしょう。
それは、こっそりメモ帳にしたためておきたいと思います。
その中身を、皆様にお話しできる日が来るまで・・・。
アデュー!!